予想配当利回り:5.09% (2025年9月26日時点)
景気敏感株 ディフェンシブ株
企業概要と配当の基本情報
一株配当と配当性向の推移

会社概要
- 塗装機器や空気圧縮機を手掛ける産業機械メーカー
- 1926年創業で、自動車等の塗装用スプレーガンで国内シェア7割超え
- 近年では欧米・アジアに拠点を展開し、海外売上比率は約66%に達している
強みポイント
- 塗装機器で国内トップシェア:国内市場で安定した収益基盤がある点は大きな強み
- 世界でも独自技術と製品力を発揮:「WIDER」などのエアブラシは世界シェア約30%でトップクラスの実績
- 欧米・アジアで事業を拡大中:新興国の工業化や、半導体・電池分野の新需要も取り込んでいる
- 増配を発表:2025年5月の中期経営計画で大幅な増配を決定(2026年、83円予想)。株主還元への積極姿勢がうかがえる
株価は割安?割高?主要指標で考察
株価推移

(出典:Yahoo!ファイナンス|25年9月26日終値)
時価総額
約670億円
予想PER
15.02倍
PBR
1.4倍
PEGレシオ
約3倍
EPS(1株当たり純利益)


成熟企業なんやけど、高収益で高還元な企業やな。
配当姿勢の変化に伴い5月以降は顕著に株価は上がっとる。
個人的には指標を見る限りはやや割高かもだけど、極端ではないかなという判断かな。
インカム狙いとしては、配当利回り5%超えは検討に値するインパクト。
お金の流れと財務の強さをチェック!
売上高


営業利益率


ROE


業績メモ
- 売上高・利益ともに成長基調:直近の売上高は544億円と過去最高水準に
- 営業利益率は10〜12%と、製造業として安定した収益性を維持
- 営業利益と営業キャッシュフローの乖離が少ない:実態のある利益体質であり、収益の健全性が高い



高収益体質が長期で続いているところを見ると、コスト管理のうまさを感じるな。
ROEも自己資本が増加する中で10%前後を維持しており、大量の資本を抱えながらもそれなりに効率的に稼げてるのは評価!
懸念事項
- 利益・EPS成長はやや鈍化傾向:過去10年の年平均成長率は一桁台半ばにとどまり、中期経営計画(2026年3月期)でも目標は横ばい基調
- 業績変動リスクあり:主力顧客である製造業が不況時に投資を控えると、業績が急減速する懸念
- 競争環境の厳しさ:空圧・真空機器分野では世界大手SMCなど、強力な競合他社が存在
- 為替・海外依存リスク:海外売上比率は65%超に達しており、為替変動や海外経済の影響を受けやすい
- 地政学リスクにも注意:欧州・中国・インド等の景況感や政治情勢が、業績に与える影響は小さくない



中期経営計画目標である売上高620億円・営業利益61.7億円(2028年3月期)という目標に達するかが注視するべきポイント。
現状は売上580億・営業利益55.5億(2026年3月期予想) で、年率2~3%程度の上積みが必要。
次の決算で確認していこかね!
過去から学ぶ配当の持続性
自己資本比率


配当利回り


配当の持続性を分析
- 自己資本比率は約67%で、実質無借金経営といえる水準。財務の安全性と余裕度は非常に高い
- 安定配当の実績あり:業績に応じて緩やかな増配を続けており、リーマンショックやコロナ禍でも減配なしで乗り越えた点は高評価
- ただし、直近10年で2回の減配実績があるため、過信は禁物
- 2026年3月期は83円へ増配予定と発表されており、配当方針における方向転換のインパクトは大きい
- 今後、利益成長が伴わずに高配当を維持する場合、配当性向が80%近くに達する懸念があり、持続可能性を注視する必要がある



景気敏感セクターではあるけど、国内ニッチトップの安定収益とグローバル展開による成長余地を持ってるところは安心材料かと。
それに加えて、配当利回り5%前後という水準は長期投資家にとって非常に魅力的やな。
※このコンテンツは、情報の提供を目的としたものであり、売買の推奨等を目的としたものではありません。
いかなる内容も将来の運用成果を保証するものではなく、最終的な投資決定はご自身の判断・責任でお願いいたします。
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