「投資は少額から始めましょう」
ってよく聞きますね。
では実際にどれくらいがいわゆる”少額”なんでしょうか?
わたしも高配当投資に興味を持った同僚から質問をよくいただきます。
❓️いくら用意すればええんですか
❓️最初はどれくらい買えばええんですか
いざ始めようと思っても、不安はありますね。
この記事では、わたしなりの視点で
・少額ってどのくらいなのか
・もしも今わたしがはじめるならどうするか
をお伝えします。
先に結論を書くと、最初に買付する金額を決めるうえで大切なのは、
継続して買い増しできる体力を残しておくこと。
つまり、相場が下がったときにも“動ける余力”を確保しておくということですね。
🤨「なんやそれ!結局いくらや?」
ってなりますか?笑
でもなんにせよですね、
“コケたときにどうするかを考えておくこと”…
大事です。
今回はそんな「少額投資」について、わたしなりの考えをまとめした💡
これから始める方はもちろん、現金比率を見直したい方にも役立つ内容ですので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね!
もし今から始めるなら──3分の1から買付する
まずはもしもわたしが今から高配当株投資を始めるとしたら、という視点で話をします。
結論わたしが今から始めるなら、投資に使う予算の3分の1だけを最初の買付に使います。
たとえば300万円の予算があるなら、まずは100万円で銘柄を分散して購入。
30〜50銘柄に分けて、税引前4%の利回りを目指すポートフォリオを組むことを狙ういます。
100万円の4%で、年間配当は4万円(月3,300円ほど)。
日本通信SIMだったら、夫婦の携帯代が配当でカバーできちゃいますね📱✨
──ではなぜ「3分の1」なのか?
その答えは、冒頭でも書いたとおり「継続して買い増しできる体力を残しておきたいから」です。
感覚的な話ではなく、ここには明確な戦略的理由があります。
高配当株投資で”最も”予測できないこと
高配当投資で最も予測できないことは、株価の未来だと考えます。
つまり予期せぬ高値づかみをしてしまうことがあるということです。
高配当投資で大事なことは、
・財務・業績が安定した優良銘柄を選ぶ
・割高な株価では買わない
・業種や銘柄を分散することで、リスクを抑える
これですね。
このうち最も判断が難しいのが「割高かどうかを見極める」こと。
企業の価値を測るための指標は多数ありますが、株価の未来は誰にも読めません。
PER、PBR、配当利回り、DCF…
どれも“参考にはなる”けれど、極論それらは“正解”ではないんですね。
暴落がいつくるかだったそうです。
だれにも予測できません。
したがって極論どんなに分析しても、
「買ったあとに株価が下がるリスク」を絶対には避けられないのです。
この前提を踏まえれば、最初に全力買いをしないという選択が、戦略的に合理的であることがわかると思います。
3分の1だけ買っておくメリット:平均取得単価を下げられる
たとえば──
・株価1000円の銘柄を10株購入
→ 合計1万円
・その後、株価が800円に下落
→ -20%の含み損
・そこで800円で10株を追加購入
→ 合計1.8万円/株数20株
この場合、平均取得単価は900円になります。
もしもこの後、株価が900円に戻る(=半値戻し)ことになれば、含み損はゼロに戻りますね。
さらに、保有株数が増えたことで配当金も増加。
これが、いわゆる「ナンピン(買い増し)」が有効に機能するケースです。
ナンピンで重要なのは、余力ある投資をしておくこと。
最初から資金を使い切っていたら、そもそもこの選択肢は取れません。
現金を残しておくことは“戦略”である
高配当株投資は、インデックス投資と違って「タイミング」が重要です。
どんなに良い銘柄でも、高値づかみすればトータルで損してしまいます。
その意味で、「現金を残しておくこと」はリスク回避であり、将来のリターンを最大化するための戦略だといえます。
・失敗しても立ち直れる金額にする
・残りの資金で買い増しができる選択肢を増やす
これらを踏まえて、投資予算の3分の1だけを最初に使うというのは、非常に理にかなったやり方なんですね。
投資において現金は”装備”です。
高配当株投資家こそ、現金の持つ役割についてはしっかりと理解しておく必要があります。
3分の1にこだわらなくてもいい
🤔「3分の1じゃなくて5分の1じゃダメなの?」
こんな疑問を持つ方もいるかもしれませんね。
正直、「3分の1」というのは目安のひとつ。
本質的には別にもっと少額でも始めても間違いではないと考えます。
大事なのは、
継続して買い増しできる体力を残しておくことですからね。
このいくらから始めるか?というのは最終的には
・自分がどこまで下落に耐えられるようにするか
・どれくらいの頻度で分割していくか
によって最適な比率は変わります。
わたし個人としては「攻めと守りのバランスが良いラインが3分の1」と言った感じです。
もっと少額から──
たとえば、300万円に対して5分の1(60万円)でも「様子見しながらスタートする」ことはできるでしょう。
ただあまりにも少額すぎると
・市場に参加する実感(経験値)
・配当の実利
という観点ではやや力不足になりやすい印象があります。
最初から大きな予算があれば別かもしれませんが、それなりの経験値と実利を得たいのであれば少額すぎる投資は考えものかもしれません。
・分散性
・経験値(実践)
・配当実利
・暴落時の買付余力とのバランス
これらを総合的に見たときに、予算の3分の1くらいを基準に投資を始めた方が戦略としていいんじゃないかなとわたしは考えています。
まとめ
最後にまとめです!
本日は、「高配当投資っていくらから始めるべきか」というテーマで記事を書きました。
結論、大事なことは継続して買い増しできる体力を残しておくこと。
具体的に基準を示すとすれば、
予算の「3分の1」を目安に投資をはじめるといいのではないかな、というのがわたしなりの答えです。
なぜ「3分の1」なのかについての理由は、
・初期投資としてある程度の実利と経験が得られる
・それでいて、追加投資余力が残る
といったところですね。
もちろんもっと少ない投資額で始めてもいいかもしれませんが、実際の市場参加感や分散の観点ではやや物足りない可能性もあるかなと感じています。
もちろん、予算やリスク許容度によって最適解は人それぞれです。
この記事が「自分なりの始め方」を見つけるヒントになればうれしいなと思います☺️
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