野村證券から、 「2025年9月〜11月に個人口座で買われた予想配当利回り3%以上銘柄の約定件数ランキング」というデータが発表されました。
紹介されたのは、20銘柄。
いわゆる、
「みんなが買っている高配当株ランキング」ですな。
(出典:野村證券で買われた高配当株人気ランキング(2025年9月~11月))
こういった情報を見ると、
👤「そっか、この辺が人気なんやな」
👤「とりあえず、この中から選ぼうかな」
そんなふうに感じる人も多いかもしれません。
でもちょっとお待ちを。ぼくとしては高配当株投資家であれば、ここで一度、立ち止まって考えてほしいと思います。
ランキングは「答え」じゃない
まず第一に、
- 「みんなが買っているランキング」=「高配当株投資の答え」ではありません。
「みんなが買っているランキング」はあくまで、
- そのタイミングで
- 多くの人が買った
というただそれだけの事実。
「みんなが買っているらしいから、自分も…」ではなく、
- その銘柄を本当に長く持てるか
- なぜ買うのか
- いつ買うか
ここは自分の頭で考える必要があります。
自分の基準でふるいにかけることが大事なんです。
そもそも、名前だけのランキングには意味がない
名前だけのランキングを見ると、
- 聞いたことある会社だな
- みんなが買っているなら大丈夫そう
- 配当利回りも3%以上なら良さそう
こういった思考になりがち。
でもこれ、危ういです。
なぜなら、
- 業績は伸びているのか
- 配当を無理してないか
- 株価は割高ではないか
こういった視点が、ランキングから一切見えてこないから。
高配当株投資で本当に見るべきものは?
高配当株投資で優良な銘柄を探すときは、最低限下記の項目はチェックするべきです。
- 配当推移
- 配当性向
- EPS
- 自己資本比率
- 営業CF
- 営業利益率
- 売上高
- 経常利益率
つまり、
- 今みんなが買っているから
- 利回りだけが高いから
こういった情報だけを鵜呑みするのは、本質じゃありません。
配当・業績・財務、ここを見ずに買うのは「目隠しして歩く」のと同じくらい危ないです。

「みんなが買っている高配当株ランキング」の業績・財務を見てみると
20銘柄の配当・業績・財務情報を一覧にするとこんな感じ。

高配当株投資銘柄を探すときの基本は、減配しない企業を選ぶこと。
その基準でみると、該当するのは5銘柄しかありません。しかも、その他の指標をみると、ぼくの投資対象はもっと減ります。
もしぼくがこの20銘柄から、選べと言われたのなら、
- 4204:積水化学工業
この1社のみを選ぶかなといった感じ。
【4204】積水化学工業
積水化学工業は、事業の柱を4つに分散しています。
- 高機能プラスチック販売
これは、利益の柱部分。スマホや液晶ディスプレイなんかに使われる「中間膜」というやつを作ってる。
まぁなんやわからんけど、すんごい素材を作ってて、それが世界シェアNo.1を誇ってるってイメージ。 - 住宅部門
「あったかハイムが待っている〜♫」でお馴染みの住宅事業も展開。
最近は、「省エネ住宅」という強みを売りに展開中。
ちなみに「積水ハウス」とは全く違う会社。もともと「積水ハウス」は積水化学の住宅部門が独立した会社なんやけど、今はライバル関係に近い。
(余談だが、不動産CMの音楽って記憶に残りすぎん?タラタタッタタとか…。) - ライフライン需要
下水道管などの更新需要でも稼いでる。
日本のインフラ需要にも関わっているという点で、安定して稼いでいる部門。 - 医療分野
採血管などを展開。現在はまだ成長中の分野といった感じ。
検査薬や医療機器にも携わっており、今後に期待。

積水化学工業の配当方針は、「配当性向40%以上」かつ「DOE3.0%以上」。
この「DOE」という指標を採用している企業は、株価や利益に左右されず安定しやすい性質があるのもポイント。
とはいえ、「今すぐ買うか」は別の話
ここで勘違いしてほしくないのが、
- いい銘柄を見つけること
- 買うタイミング
これは別の話ということ。
積水化学工業の株価は、2,634円(25/12/26終値)。
配当利回りも3.04%。
悪すぎるわけではないけど、「今すぐ飛びつく水準か?」といった感じ。
(未来は誰にも読めない前提ですが…。)
要は何が言いたいの?
この記事で伝えたかったのは、
- 有名な会社が
- 高配当株銘柄を発表したから
- 自分も真似して買おう
こういった思考はやめるべきということ。
ランキングは「ただの材料」であって、「答え」でも「ヒント」でもありません。
高配当株投資はアクティブ投資。
銘柄をふるいにかけるのは、自分自身です。
高配当株投資は「考える投資」
高配当株投資には、人生を変える力があると思っています。
でもその未来は、
自分で考えて、選んで、積み上げることでしか手に入りません。
ニュースやSNSではいろんな銘柄の情報が手に入るようになってきました。
「見るな」、とは言いません。
ただ、
「なぜこの銘柄なのか?」
この問いだけは、必ず自分に投げてから判断してほしい。
これができるようになれば、高配当株投資の入り口は自分でこじ開けることができます😊
それが、高配当株投資で強い芯になる一歩です。



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